疼痛性感覚異常とは


交通事故により開放骨折などの受傷をしてしまい、手術やギブスによる固定治療を終えた段階にもかかわらず、腫れが引かず、皮膚の色が正常でなかったり、ひどい痛みや痺れに慢性的に悩まされたりといった症状が続く場合CRSPであることが疑われます。CRSPとは複合性局所疼痛症候群のことで、症候群の名が示すとおり、CRSPは総称となります。交感神経の関与の有無に応じ、神経損傷を伴わないRSDと神経損傷を伴うカウザルギーに分類されます。いずれも神経因性の疼痛を生じさせるものであり、発症する部位は手や足がほとんどであり、体感や顔への発症は少ないです。

症状としては激しい灼熱痛や疼痛、炎症などが原因で腫れ上がる腫脹、関節拘縮、皮膚色の変化、皮膚温の低下、乾燥などの皮膚の変化があります。この疼痛、腫脹、関節拘縮、皮膚変化の4つの症状が健側と較べて認められる場合、CRSPである可能性があります。交通事故の受傷から時間が経過し、治癒やリハビリの段階の時期に発症することが多いというのも特徴のひとつです。CRSPは診断や治療が医師であってもその判断は困難であることが多く、ときには見過ごされてしまうケースもあります。また、後遺障害認定についても立証が難しい病気であるとされています。

 

疼痛の後遺障害特級

CRSPは医師でも診断が難しい病気です。診断、治療が難しく場合によっては診断が見過ごされてしまうこともあります。もしCRSPと思われるような症状が現れた場合、専門医を受診して早期診断、早期治療を心がける姿勢が大切です。加害者側の保険会社としてはCRSPについて、心因的な素因があるとして賠償金の素因減額を主張してくるケースが多いです。しかしこれには応じる必要はありません。CRSPは痛みによるつらい症状や機能障害が長く続くものですので、心因反応を生じることもありますが、あくまで心の病気では無く、心の病が原因で痛みや機能障害が起きているわけではないのです。

疼痛性感覚異常の後遺障害等級については、神経系統の機能、または精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないものについては第7級4号が対象、神経系統の機能または、精神に障害を残し、復することができる労務が相当な程度に制限されるものは第9級10号、局部に頑固な神経症状を残すものについては第12級13号、局部に神経症状を残すものについては第14級9号が対象となっています。CRPSが認められた場合、その症状の部位や程度、持続時間、症状の原因となる他覚所見の有無などから総合的な考慮がなされ後遺障害第7級から第14級が認められる余地があります。

いつ被害者になるかも分かりませんし、知識は多いに越したことはありません。疼痛性感覚異常も含めて交通事故による後遺障害等級について紹介している法律事務所や情報サイトは多数あります。参考にしてみてください。